ゼロからの『資本論』 斎藤 幸平 (著)
これはみんなに読んでもらいたいな。
一章だけでも。
というのも
これを読むと
今まで無意識に物を買っていたのが意識的に変わると思うからね
「1番わかりやすいのは水でしょう。私が子供の頃、飲料水は商品ではなく、水道からタダで飲めるものでした。
ペットボトルに入った水がミネラルウォーターという商品として定着したのは、ここ30年くらいのことです。
そうすると、水道水の品質は別に変わっていないのに、水道水を飲まない人が出てきます。
もともと気兼ねなく飲んでいた水を、わざわざお金を払って飲むようになる。
私たちの感性や欲求が商品社会の中では変わっていくわけです。その結果、企業は儲かる一方、私たちのお財布の負担は 増えていきます。このようにありとあらゆるものを商品にしようとするのが、資本主義の大きな特徴の1つです。
このことに慣れすぎていて、もしかしたら不思議に思わないかもしれません。でも、それが当たり前ではないし、豊かさの前提ではないことに気がつくよう、マルクスは資本論の冒頭から訴えかけているのです。」