日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)イザベラ バード
イザベラ バードさんが明治期の日本東北、北海道をまわり、
明治の田舎の生活風景がありありと書かれている本。
この本にはイザベラさんが観て感じた事が忖度無くありありと書かれていので、
最初に日本人を観た印象は
「小柄で、醜くしなびれて、がにまたで、猫背で、胸はくぼみ、貧相だが優しそうな顔をした連中がいた」
とけっこうなディスりよう😓
なんだけど
日本人の意識に関してはとても褒めている。
・浮浪者がいなくみんな仕事をしている(イザベラさんの国では考えられない)
・お金に誠実
・仕事に誇りを持っている
こういうところを読んでいると同じ日本人として誇らしく感じる。
そして日本の自然美にはとても感激されていた。
だけど明治の特に田舎では
まだ文化レベルが低かったようで、
この本を読むかぎりだと
洗濯・掃除するという風習が無く多くの人の皮膚が蚤に刺され、
それを引っ掻いてしまうので皮膚病になっていたようです。
そして宿では蚤が多く
食事はかび臭いご飯ときゅうりだけとか
かなりハードな状況😰
こういう状況を読んでいると
「今の日本に生まれてきて良かった」
としみじみ思うところもあれば、(環境的に)
お金・仕事に対する意識はかなり低下してしまったと
悲しく感じてしまった。
そして本を読み終えると不思議と日本を旅した気持ちになり
心の中に安らぎがおとずれる。
そんな本でした。